債務整理で解決する
債務整理とは、いろんな理由で複数の金融機関から多額の借金（多重債務）をしている方が法的または任意に借金を整理する方法です。通常は弁護士や司法書士などに相談・依頼して行ってもらいます。知識があれば自分で手続きも可能です。返したくても返せなくなったときは、すべて諦める前に是非検討することをおすすめします。債務整理にはいくつかの種類がありますので紹介します。
① 任意整理
任意整理とは、裁判所などを通さずに債務者と債権者で話し合って示談する方法です。利息や支払いの減額を交渉し、借金総額を減らすことができます。過払い金がある場合は、多くの借金を減らせる可能性があります。弁護士や司法書士などに依頼すれば、交渉や書類作成は行ってくれます。収入があり返済能力はあるが、返済額を減らしたい方におすすめの整理方法です。
【メリット】
手続きが簡単・和解成立まで返済が停止・官報に名前が載らない
【デメリット】
信用情報機関（ブラックリスト）に掲載される
② 民事再生（個人再生）
民事再生（個人再生）とは、家や車などの財産を手放さずに裁判所を通して借金の減額をする方法です。住宅ローン以外の借金総額を大幅に減額できます。原則3年間は借金の返済をしなければなりません。手続きや交渉などに手間がかかるため弁護士や司法書士など依頼する方がよいです。財産を手放さずに、借金の返済をしたい方におすすめの整理方法です。
【メリット】
家や車などの財産を残せる・借金の大幅減額・職業の資格制限なし
【デメリット】
住宅ローンの減額不可・原則3年間は一定の返済・官報とブラックリストに掲載
③ 自己破産
自己破産とは、一定の財産を手放し裁判所を通して借金を帳消しにすることできます。多重債務で返済が不可能な方を救うために国が決めた救済方法です。一定の財産は手放さなくてはなりませんが、生活に必要な最低限のものは保護され、返済のことは気にせずにゼロから再スタートすることが可能です。資産がない場合は、手続きも早く終了します。保証人がいる場合は、保証人が債務者に代わって保証債務について追求されることになります。自己破産は保証人のことも考えて行って下さい 。
【メリット】
借金の帳消し
【デメリット】
財産の手放し・職業の資格制限あり・官報と破産者名簿に掲載・保証人への影響